【内装施工管理】GL工法の管理

  • 2024年2月23日
  • 2024年6月16日
  • 技術
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PBを貼る工法はビス止めだけではありません。GL工法という方法がありますので解説します。内装工事として可能な限りは軽鉄PB貼を採用した方が無難ですが、メリデメを理解たうえで、一定の条件下でGL工法を採用しましょう。

GL工法とは?

GL工法のGは「Gypsum(石膏)」で、Lは「Lining(裏貼り)」という意味で、GL工法は、石膏ボード(GLボードとも呼ばれます)を特殊なボンドで貼り付ける工法です。下地を清掃後、プライマーを塗布し、団子状のボンドを塗った後にGLボードを貼り付ける、という手順で行います。

GL工法のメリット

LGS(軽量鉄骨)による下地を組む工程を省略できるため、工期短縮となります。またLGSを立てるのが難しい箇所での施工ができる点です。コンクリート壁際は天井または床のスラブの部分が平滑でなく、ランナーの設置が難しい場合が多々あります。またLGSの場合、通常65mm(少なくとも45)の軽鉄下地を建てますが、更に壁の倒れや凹凸から逃げるため、10mm〜20mmのクリアランスを取ります。つまりコンクリ壁からボードを貼る面まで80mm前後ふける事になりますが、GL工法のボンド塗り厚は20〜30mmのため、部屋内の寸法を大きくする事ができます。コストもかなり抑えられます。

GL工法のデメリット

LGS下地と比較し、遮音性や断熱性が著しく低いです。LGS下地組の空間の分空気層がなくなり、また中に断熱材を詰めることができなくなるため、遮音性、断熱性の機能担保ができません。またGLボンドという特殊なボンドを張り付けるため、コンクリート壁にしか使用できません。

最後に

私自身、GLボンドの施工管理経験は数件しかありません。条件が限られますが、状況によってはとても役に立つ工法ですので知っておきましょう。

jpegアイキャッチGL工法
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